事業報告書

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BOOKUOKA 2007 

〜福岡を本の街に〜

事業報告書

2007年10月1日(月)〜10月31日(水)までの一ヶ月間、福岡市都市圏部各所の会場を中心に、本と読者をつなぐ、さまざまなイベントを開催しました。催しを企画・実行したのは昨年の第一回「BOOKUOKA2006」と同様、福岡市内で活動する書店・出版社・古書ほか関係業界の有志、約15名です。全イベント大過なく終了することができましたことを御礼申し上げますとともに、ご支援いただいた関係各位への心からの感謝の意を表します。それぞれの催事の概況を報告し、来年以降の引き続きのご理解とご協力をお願いする次第です。

ブックオカ実行委員会一同

◎各イベントの報告◎

*00-1「BOOKUOKA2007」特製文庫カバー(イラスト:リリー・フランキー)

【概況】本年の「BOOKUOKA2007」では、福岡県出身のイラストレーターで、近年『東京タワー』が大ヒットしたリリー・フランキー氏のイラストによる「BOOKUOKA2007特製文庫カバー」を60万部制作、頒布。福岡県下約400書店の店頭で9月1日から10月31日までの一ヶ月間、文庫本を購入された読者にもれなくプレゼントするもので、読書機会の創出として、また新刊の書店現場への読者誘導策の一環として実施しました。制作費(印刷費など)は地元企業や出版社からの協賛金を得て、全国的にも例をみない全県下での取り組みとなりました。
各書店には配布初日から多くの問い合わせがあり、文庫本のまとめ買いをされる読者が来店した事例や、配布開始から約1週間で初回分8000枚を消化する書店の事例などがありました。配布に先駆けた書店への説明・告知については多少情報が錯綜しましたが、広報面では新聞社、テレビ局を中心に「特ダネ」級の扱いとして紹介され、また県外の読者からも多数の問い合わせがあるなど、概ね好評を博しました。
◎制作枚数/60万部 配布書店/福岡県下約400書店

*00-2「BOOKUOKA2007」公式パンフレット+ポスター

【概況】公式パンフレット及びポスターは市内のデザイン&編集事務所「fook」が制作を担当。50000部を制作しました。ロゴデザインは昨年同様、すべてのイベントや吊りポスターなど広報に統一して使用しました。中面には福岡市内中心部の書店・古書店・イベント会場(バーやカフェ、トーク会場など)を網羅したマップや、イベントスケジュール表などを掲載しました。
パンフレットは主に市内主要書店や雑貨店、カフェなどで配布しましたが、本年は福岡県全県下での取り組みもおこなったため、部数が足りないといった「うれしい悲鳴」も多く見られました。またポスターは書店店頭などに配布したほか、10/27の一箱古本市当日、けやき通りに吊りポスターとして設置しました。
◎制作部数/パンフレット:3万部 ポスター:300枚

*01第2回けやき通り一箱古本市

10月27日〈土〉11:00〜16:00 
会場:けやき通り30商店の軒先
参加費:1000円

【概況】昨年にひきつづき「BOOKUOKA」のメインイベントとして取り組みました。幸い本年も秋晴れに恵まれ、11時のオープン前から、早速本を買い求める市民の姿が見られました。出店箱数は96箱(4箱キャンセル)で満数の100箱にほぼ達することができました。軒先貸し協力店舗も、21から30軒に増え、昨年以上の規模での開催となった。当日は天候が心配されたが、途中小雨がぱらつく程度で、なんとか無事終了。昨年に比べ、参加者が持ち込んだ古本の数が多かったようで、終了間際まで人の流れが途切れず続いていた印象であった。終了後には、表彰式と懇親会が開催された。
当日の販売冊数(各店主の報告ベース)や各賞の受賞結果などは以下の通りです。

 1)出店箱数 96箱(06年:82箱)
 2)総販売冊数 3,819冊(06年:2,834冊)
 3)総販売金額 1,057,000円(06年:902,510円)
 4)受賞結果(授賞式会場・ヌワラエリア)
 〈売上金額賞〉
 1位浮木堂 70,800円(授賞式欠席)
 2位copertina 49,450円=受賞
 〈売上冊数賞〉
 1位ラピス 162冊(授賞式欠席)
 2位アンダンテ赤坂店 147冊(授賞式欠席)
 3位浮木堂 131冊(授賞式欠席)
 4位春夏秋冬 114冊=受賞
 〈実行委員長賞〉Little Drummer Girl Books
 〈南陀楼綾繁賞〉つ文庫
 〈一箱デコレート賞〉中島兄弟商會

*02福岡の書店員65名が選んだ激オシ文庫フェア

10月1日(月)〜10月31日(水)
会場・福岡県下47店舗(福岡市・北九州市・久留米市・大牟田市・飯塚市ほか)

【概況】昨年の共通フェア企画の反省点を踏まえ、本年は春ごろから月1回の割合で「書店員ナイトIN福岡」と銘打った会合を実施し、現場書店員からフェア企画を応募しました。その結果、福岡県内の書店員みずから推薦する文庫フェアを行うことが決定。夏ごろから文庫を推薦する書店員を公募し、県下42書店から65人がそれぞれ1冊を「激オシ文庫」として推薦しました。また、推薦した書店員みずからが考えた推薦文入りの特製帯を65種類印刷し、店頭での訴求効果を狙いました。
フェアは初日から反響をよび、一ヶ月間で約6500冊以上の実売。消化率も55パーセント近くに達しました。実施書店は以下の通り。

◎実施書店
〈福岡市中央区〉丸善福岡ビル店/ジュンク堂書店福岡店/福岡金文堂本店/積文館書店新天町本店/積文館書店天神地下街店/黒木書店天神店/福家書店福岡店/TSUTAYA福岡天神/ヴィレッジヴァンガード大名/ブックスキューブリック/リブロ西鉄平尾店/ブックセンタークエスト薬院店/ヴィレッジヴァンガード・ホークスタウン/りーぶる天神
〈福岡市博多区〉紀伊國屋書店福岡本店/あおい書店博多本店/福家書店キャナルシティ博多店/積文館書店パピヨン店/福岡金文堂デイトス店
〈福岡市東区〉紀伊國屋書店ゆめタウン博多店
〈福岡市南区〉福岡金文堂大橋駅店
〈福岡市早良区〉リブロ福岡西新店/福岡金文堂アニマート原店/菊池書店/積文館書店小田部店
〈福岡市西区〉ヴィレッジヴァンガード福岡ピアウォーク
〈福岡市城南区〉文弘堂
〈糟屋郡〉フタバ図書TERA福岡東店
〈筑紫野市〉積文館書店筑紫野店/積文館書店シュロアモール店
〈大野城市〉積文館書店大野城店
〈北九州・筑豊〉喜久屋書店小倉店/ブックセンタークエスト小倉本店/ブックセンタークエスト黒崎本店/A’BOOKジャスコ穂波店/白石書店本店/BookWorM川宮店
〈久留米・柳川・大牟田ほか県外〉紀伊國屋書店久留米店/リブロ久留米店/ブックセンタークエスト久留米店/ブックスあんとく櫛原店/ブックスあんとく三瀦店/ブックスあんとく荒尾店/積文館書店ゆめタウン大牟田店/ファースト文庫八代店/ブックスあんとく山門店/ブックスあんとく山鹿店

また、最も売れた文庫には「激オシ文庫大賞」として、推薦人とともに表彰しました。結果は以下の通り。

◎受賞結果
1位=激オシ文庫大賞、318冊
 『秘密』(東野圭吾、文春文庫) 
 激オシ人:小川 輝さん(紀伊國屋書店ゆめタウン博多店)
2位=301冊
 『適当教典』(高田純次、河出文庫)
 激オシ人:脊戸真由美さん(丸善福岡ビル店)
3位=253冊
 『チルドレン』(伊坂幸太郎、講談社文庫)
 激オシ人:竹下 心さん(紀伊國屋書店ゆめタウン博多店)
*以下4位〜10位はホームページに掲載しています。

*03-1新刊書店フェア 「READ ME」福岡乙女カメラ部写真展

10月1日(月)〜10月31日(水)
会場:あおい書店博多本店 芸術書コーナー
入場料:無料

【概況】福岡の女性写真愛好家サークル「福岡乙女カメラ部」による写真展を行 いました。「BOOKUOKA」にちなんで本と読書をテーマにした写真をB5パネルで60数枚、額装で13枚、芸術書コーナー写真集棚上部とフェア棚に展示しました。一ヶ月間、売り場での常設展示のため詳しい来場者数は把握できていませんが、毎日、数件の問い合わせがありましたので告知の反響はあったようです。また、若い女性だけでなく男性客(特に年配の写真愛好家)も多 く見受けられ予想以上に幅広い層の方に関心を持っていただけたようです。
また期間中には富士フィルムの社内報とテレビ朝日「ストリートファイターズ」の取材を受け、紹介されました。

*03-2新刊書店フェア 全国リトルマガジンフェア 

10月1日(月)〜10月31日(水)
会場:丸善福岡ビル店2階フェアスペース
*選書・仕入協力:書肆アクセス(東京・神田神保町)店長・畠中理恵子さん

【概要】全国のリトルマガジン(ミニコミ誌)を集めたフェア。北海道から沖縄まで郷土色豊かなものから、『野宿野郎』『酒とつまみ』『HB』といった編集者の趣味がぎっしり詰まったカルチャー誌まで、100点ほどの雑誌を展開しました。地域性の強い雑誌よりも、デザインに力がある雑誌、内容に他を寄せ付けない魅力のある個人誌が好評でした。
◎売上/約100千円(冊数140冊)

*03-3新刊書店フェア 南陀楼綾繁さんトークショー 

10月26日(金)18:30〜20:00
会場:丸善福岡ビル店3階「喫茶ばん」
*聞き手:生野朋子さん(fook)
入場料:1000円
 
【概況】南陀楼さんにお持ちいただいた今では手に入らないリトルマガジンや、内澤旬子さんお手製の『おやじがき』や巻き本などを回覧しながら、リトルマガジンの変遷や現在について語っていただきました。出せば出すだけ赤字になる雑誌(涙)、なかなか定期化しない、などの困難もありますが、どの本にも共通しているのは作り手の溢れんばかり「熱意」(時々、はみ出してしまっている……)。私家版・豆本など、貴重な資料も多数見せていただき、充実したトークでした!
◎来場人数/23名

*04 -1古書関連イベント 西新大古本祭り

10月17 日(水)〜10月30日(火)
会場:西新エルモールプラリバ7階催事場
*古書組合担当:あい書林 石原さん
参加古書店:あい書林/葦書房/あしび文庫/幻邑堂/古雅書店/古賀游文堂/三和書房/第二書房/太陽書房/中山書店/徘徊堂/バンドワゴン/姪浜書店/リブレール美古多

【概況】初日、約300人の動員。2日目以降も150〜250名の動員と連日大盛況のうちに終了。プラリバで行う古本催事自体は3回目であったが、今回は完全にブックオカと連動しての開催だった為、年配のお客様に加え、若年のお客様の来店も多かった。しかしながら商品構成等の面で、従来の古本催事と代わり映えがしなかったため、若年のお客様の来店が売上へと結びついたかは疑問。若年のお客様も魅きつける独自性のある古本市にしていくことが、次回以降の課題として残った。
◎来場者数/約2600人、売上/約3000千円

*04-2 古書関連イベント ふるほにすとのアートな古書室

10月13日(土)〜28日(日)*土日のみ

【概況】「WORKS ON PAPER」「パノラマ」「yojohon」の3店舗で共同の古書市を開催。マンションの一室を会場にして、ウォークインクローゼットの中で、美術書・デザイン書・写真集・絵本・映画関連書などアート本を中心に展示販売しました。
◎来場者数/約50名

*05カフェで再現!ブックレシピ

10月1日(月)〜10月31日(水)
会場:福岡市内カフェ12店舗

【概況】昨年、市民だけでなく、モチーフとなった絵本の在京版元内でも話題となるなど、大好評だった企画の第2回目。各カフェのメニューは下記の通り。

1)カフェ・ド・カッファ(中央区警固)
 メニュー:がまくんクッキー(コーヒー付)/600円/絵本:『ふたりはいっしょ』
 2)BAR ROSA ROSA(中央区警固)
 メニュー:ダブルナッツチョコレート」/550円/絵本:『モモ』
 3)グーテカフェ(中央区警固)
 メニュー:「ピッピのきまぐれジンジャープリン」/680円/絵本:『長くつ下のピッピ』
 4)カフェ ソネス(中央区薬院)
 メニュー:「若草物語メグのブラマンジェ」/420円/絵本:『若草物語』
 5)グリニョテ(中央区薬院)
 メニュー:「王女のためのバヴァロワ(ホワイトチョコレート)—バラとフランボワーズのソース添え(ドリンク付)」/900円/絵本:『ねむりひめ』
 6)ダーラヘストカフェ(中央区薬院)
 メニュー:「ぐりとぐらとすみれちゃんのかぼちゃプリン」/480円/絵本:『ぐりとぐらとすみれちゃん』
 7)カフェ アズ−(中央区今泉)
 メニュー:「りんごのおやつ—キャラメルりんごとバニラアイス(ドリンク付)」/800円/絵本:『りんごのき』
 8)パロマグリル(中央区今泉)
 メニュー:「レッドクィーン」/750円/絵本:『不思議の国のアリス』
 9)カフェ テコ(中央区警固)
 メニュー:「アップルパイ」/450円/絵本:『わかったさんのアップルパイ』
 10)ラッコルト(中央区赤坂)
 メニュー:「ウォールナッツメープル」/370円/絵本:『はらぺこあおむし』
 11)コーデュロイカフェ(中央区今泉)
 メニュー:「ちびくろさんぼのホットケーキ」/470円/絵本:『ちびくろさんぼ』
 12)トラベルフロント(博多区上川端)
 メニュー:「蜂蜜色のクリームブリュレ(コーヒー付)」/720円/絵本:『蜂蜜色の』(浦歌無子/私家版)

*06街と喫茶店の未来を探る

10月18日(木)18:00開場 19:00開演
入場料:500円(当日700円)

【概況】『福岡喫茶散歩』(小坂章子・著/書肆侃侃房)出版記念として、警固神社神徳殿で行われた喫茶店のイベント。広い会場だったにも関わらず、予想以上の来場にぎゅうぎゅう詰めとなり、畳に座布団という和のスタイルで、コーヒーを飲みながら、来場者は、喫茶店談義に耳を傾けていました。1部は、著者が喫茶店の本ができるまでのエピソードを語り、2部は福岡の現役の喫茶店主を迎えて、喫茶店の未来像の話などが披露された。カフェ・ド・カッファの平田さんの名司会ぶりもこの楽しい一夜を大いに盛り上げました。
◎来場者数/165名

*07魅惑のブックカクテル

10月1日(月)〜10月31日(水)
会場:福岡市内バー7店舗

【概況】「BOOKUOKA2006」の人気企画。絵本をテーマにしたカクテルの制作というアイディアが好評を博し、本年も継続しました。カクテルのリストおよびモチーフとなった絵本は以下の通り(カクテル名は絵本と同じ)。

 1)BAR coda(中央区大名) 
 メニュー:『ルフランルフラン』/1200円
 2)BAR Osucar(中央区大名) 
 メニュー:『星の王子様』/1500円
 3)BAR倉吉(中央区大名) 『しずくのぼうけん』/1260円
 4)BAR Palmedor(中央区大名) 
 メニュー:『あかいふうせん』/1200円
 5)Owl(中央区警固) 
 メニュー:『すきすきだいすき』/1100円
 6)BAR Veiiy(中央区大名) 
 メニュー:『すてきな三にんぐみ』/2000円
 7)BAR Higuchi(博多区中洲) 
 メニュー:『ちびくろさんぼ』/1300円

バーの店頭では全店分のカクテル紹介チラシも配布し、他店への誘導を試みました。
昨年よりも注文されるお客様は増えている。理由は、「昨年に引き続きのため認知度が上がったため」「BARの件数を絞り込んだため」「作品掲載チラシを制作したため」など。一番カクテルが出たのは、BAR Higuchiで約20杯ほど。次がBAR倉吉やBAR codaで10杯強。まだまだ杯数は少ないがちょっと変わった夢のある企画なので来年も継続したいと思います。また「気ままにLB」(九州朝日放送)で30分の特集番組が作られたほか、「九州ウォーカー」などでも紹介されました。

*08大人の朗読会 声に出して読めない日本語

10月19日(金)19:30開場 20:00開演
会場:BAR coda
入場料:3000円(ツードリンク)

【概況】昨年に引き続き「大人の朗読会」を実施。今年は男性役を「劇団ルースマン」主宰・波瀾万丈さんが、また女性役をAV界の新星・雪見沙弥さんが担当。雪見さんははるばる東京からお招きしました。朗読作品は短編を計2本でしたが、当日まで極秘だった朗読者が現役のAV女優さんであると告知した途端、場内からどよめきが起こりました。来場者は昨年同様、女性の比率が意外と多く、他に例をみない企画として、来年以降も継続したいと思います。
◎来場者数/約50名(関係者約5名を含む)

*09-1有山達也 装幀、雑誌のしごと展

10月1日(月)〜10月10日(水)
会場:B・B・B POTTERS 5階ギャラリー
入場料:無料

【概況】雑誌「ku:nel」(マガジンハウス)、北九州市発行の無料文化誌「雲のうえ」、書籍などのアートディレクターとして活躍する有山達也氏(東京在住)の作品展を日本で初めて開催した。会場には、有山氏が手がけたほぼすべての書籍(約10年分、130冊)を年代順に展示したほか、「ku:nel」の原型ともいえる「ゆめみらい」全号、書籍の台割など貴重な資料も展示。福岡で装幀、雑誌、またアートディレクター個人の展示を見る機会は稀であり、1冊1冊を手に取り、じっくりと見入る来場者が多くみられた。平均滞在時間が40分を超えたのは、予想以上。会期に週末をうまく組み込み、開場時間を20時まで延ばすことを次回の課題としたい。
◎来場者数/約

*09-2有山達也「体育座りで、ほろ酔いトーク」

10月10日(水) 18:00〜
会場:B・B・B POTTERS 5階ギャラリー
入場料:1ドリンク付1500円

【概況】展示最終日に有山氏本人を囲み、制作の裏話やデザイン、アートディレクターという役割について語るトークライブを開催。後半には、「雲のうえ」の制作に深く関わる画家・イラストレーターの牧野伊三夫氏(神奈川在住)、写真家の久家靖秀氏(東京在住)にも急遽参加していただき、街を見る視点、雑誌づくりなどについて、楽しくも意義深いほろ酔い談義が繰り広げられた。募集開始後一週間で定員に達し、反響の大きさに嬉しい悲鳴を上げた。
◎来場者数/119名(一般89名+関係者20名)

*10ブックオカアカデミー

10月27日(土)
 1限目 13:00〜 「本と暮らす」講師:石村由起子さん(くるみの木)
 2限目 14:15〜 「本を貸す」講師:福島杏子さん(貸本喫茶ちょちょぼっこ)
 3限目 15:30〜 「本と遊ぶ」講師:内沼晋太郎さん(numabooks)

会場:警固教会 講堂
入場料:500円(当日700円)

【概況】「読む」以外の本の楽しみ方を3名のゲストをお招きして語って いただきました。それぞれの本との関わり方を伺って、新しい本の魅力 を再発見できたのではないかと思います。
◎来場者数/約120名

*11読み聞かせオヤジバトル

10月28日(日)14:00〜
会場:ギャラリーBIN
入場料:無料

【概況】ブックオカイベント最終日、昨年に引き続き「読み聞かせオヤジバトル」を開催。4名のお父さんが参加。子どもたちは時折、後ろのお父さんやお母さんの様子をうかがいながら、よく聞いていた。優勝者は「バルバルさん」という素敵な絵本を読んだ男性。一旦休憩を挟み、続いてスペシャルゲストのアナウンサー、徳永玲子さんの読み聞かせ。『おおきなかぶ』『給食番長』など、4冊の絵本を読んでいただいた。さすがの読みっぷりに子どもたちの反応も大きかった。ギャラリーは日当たりがよく、陽が差し込むなか、ほのぼのした雰囲気でイベントが行えたと思う。
◎来場者/約35名

*12地元局アナの絵本読み聞かせライブ

10月27日(土)13:00〜15:00
会場:space greeng
入場料:無料

【概況】中央区大名のレストラン内の貸しスペース「space greeng」を会場に、地元放送局4局から合計5名のアナウンサーの方々による合同朗読会を行いました。各局、それぞれ読み聞かせや朗読を得意とされる方にご出演頂きましたが、プロのアナウンサーの方々の発声の妙や情感のこもった朗読に、来場者は圧倒されていました。特に最後の『おかあさんがおかあさんになった日』では涙ぐむ観客の姿も見られました。一方、会場の場所がわかりづらいなどの問題点も残りました。
◎来場者数/約20名

*13あなたの本の展示会

10月15日(月)〜10月21日(日)
10:00〜20:00
会場:文化芸術情報館 アートリエ
   (リバレイン博多地下)

【概況】一般公募した原稿を本にして、展示販売するという「あなたの本の展示会」。今年は、リニューアルオープンしたばかりの文化芸術情報館「アートリエ」にて開催。 参加は、主婦の手書きの絵本からプロカメラマンの写真集まで様々で、来場者はリニューアルされた併設カフェでゆっくりと閲覧していた。販売冊数も100冊を超え、アンケートではここでしか見られない作品や身近に感じられる作品が多く、楽しかったなどの意見も寄せられた。
◎出展作品/36作品 
 来場者/300人強(延べ)
 展示作品の販売冊数/100冊強

*14書店員ナイトIN福岡特別企画 作家・白石一文氏を囲んで

10月24日(水)20:00〜
会場:ヌワラエリア
入場料:書店員2500円/一般3000円

【概況】昨年から不定期に開催している、現場書店員の交流会「書店員ナイト」。今年も、春先からブックオカの書店フェアの打ち合わせを兼ねて数度開催していたが、会期中の今回は、特別ゲストとして地元福岡在住の作家白石一文さんをゲストにお招きしてお話を伺う形式とした。当日は書店員以外にも、一般の熱烈な白石さんファンも参加し、熱気に満ち溢れた会となった。創作に関することや、父親で直木賞作家の白石一郎氏の想い出などが次々に披露され、一瞬も聴衆を飽きさせることのないその話し振りは、まさに自作を地でいくような見事なものでした。ちょうどその前週に福岡市の文化賞を親子二代で受賞というニュースが届いたばかりということもあり、お祝いの会をかねたおめでたい席となった。
◎来場者/55人

*15FREE WAVE TENJIN FM×BOOKUOKA BOOKS FOR FREE

9月29日(土)〜10月3日(水)
会場:ソラリアプラザ1Fゼファ

*FREE WAVE TENJIN FM11周年のコラボレーション企画として、複数の企画を柱に展開したイベント。

●BOOKS FOR FREE …1
「天神文庫」
9月29日(土)〜10月3日(水)
会場:ソラリアプラザ1Fゼファ
【概況】天神ソラリアビル1階のイベントスペース「ゼファ」に市民から持ち寄られた文庫本を展示し、持ち出しも持ち込みも可能な書棚を設置しました。期間中は一般のお客様から1日あたり15冊程度の持込みがされたが、予想以上の反響により「品切れ」寸前。ほぼ毎日通われていたお客様もいらっしゃった。次年度は一般向けに事前の募集告知が課題。
◎寄贈文庫数
開始時/約500冊(実行委員関係者らによる寄贈)
追加持込み/100冊強
*最終的に残った書籍約150冊は、12月1日(土)、福岡県西方沖地震で一番甚大な被害があった玄界島の公民館に寄贈しました。

●BOOKS FOR FREE … 2
「プロの編集者による出版よろず相談所」
10月2日(火)〜10月3日(水)
会場:ソラリアプラザ1Fゼファ
担当出版社:
10月2日 櫂歌書房・のぶ工房・書肆侃々房
10月3日 不知火書房・海鳥社・梓書院
【概況】昨年に引き続いての地元出版社有志による出版相談会。事前告知に時間が不足し、昨年以上の伸びはなかったものの、出版に結びついた相談が初めて発生した。会場の選定も含め課題は大きいが、今後も継続していきたい。
◎2日間の来場者/10名強。

●BOOKS FOR FREE …3
「69’ners FILMの本棚」
9月29日(土)〜10月3日(水)
会場:ソラリアプラザ1Fゼファ
【概況】パネル展示とラックにEsquire誌を設置。雑誌は、長時間閲読されるお客様が多数来場しました。

●BOOKS FOR FREE …4「BOOKUOKA RADIO〜福岡を本の街に〜」
放送日時:2007年10月5日、12日、19日、26日(全て金曜日)17:30〜
放送:FREE WAVE TENJIN FM(77.7MHz)
【概況】週代わりで実行委員が出演し、BOOKUOKA期間中のイベントや、自らの本との関わりについて紹介したラジオ特別番組。地場企業と、東京の出版社による提供で放送を実施しました。

●BOOKS FOR FREE …5
ラジオ公開生放送『ブックブックこんにちは』
10月1日(月) 18:00〜20:00
会場:ソラリアプラザ1Fゼファ
【概況】ソラリアプラザ1Fゼファを会場に、ラジオ公開生放送を行いました。パーソナリティ・アーティスト(スムルース/ジェイク・シマブクロ)からの本にまつわるメッセージ、出展者のゲスト出演、パーソナリティによる朗読実演(『とうさんかあさん』ながのひでこ・さく)も行いました。

*16 69’ners FILM presents エスクァイアの表紙展

9月16日(日)〜9月30日(日)
会場:パークサイドギャラリー

【概況】1933年の創刊以来74年、今なお多くの人々を魅了し続けるアメリカの雑誌「エスクァイア」の表紙パネルを展示場所となったのは、国体道路からライオン広場をつなぐ、警固公園沿いの通路「パークサイドギャラリー」壁面の展示窓に陳列。1955年から1975年のアメリカ版表紙を中心に展示し、また、創刊時のコンセプトを受け継いできた日本版「Esquire」の表紙を現役の編集者のことばと共に展示しました。朝夕は西鉄電車を利用する人々の通行がとても多く、通りながら、いつもとはちがった雰囲気の展示に、目をやる通行人の姿が多々みられました。

*17BAR BOOKUOKA(別名:スナック眼鏡男子)

10月17日(水)21:00〜24:00
会場:Owl

【概況】中央区警固のバー「Owl」を貸しきり、ブックオカスタッフがバーテンダーに扮し、一般の方との交流会を開催しようという試みを今回初めて開催した。スタッフにたまたま眼鏡の男性が多かったことから「Barメガネ男子」というというサブタイトルをつけた。当日は、あいにくの小雨という天気にもかかわらず、オープン前後から多くのお客さんが来店し、3時間の営業時間中、常に満席という盛況ぶりであった。お客さんのほとんどが女性で、カウンターにずらりと女性が並ぶ様は、一種壮観な眺めであった。スタッフも初めてのバーテンダー経験に最初は緊張気味であったが次第にカクテル作りも様になってきて、来店者と交流もでき楽しい会となった。
◎来店者数/約40人

*18広報

【概況】今年も昨年に引き続き各メディア好意的な紹介が相次ぎました。特に「BOOKUOKA2007特製文庫カバー」は新聞各紙がこぞって取り上げ、全国初の試みに県外からも問い合わせが相次ぎました。また西日本新聞社広告局および在京出版社の協力により、10月3日(水)には中面全15段広告を出稿することができました。各イベント報告文中に報告した以外に紹介された主な媒体は以下の通り。

8/29 日本経済新聞(西部版 朝刊)*特製文庫カバー
8/29 読売新聞(西部版 朝刊)*特製文庫カバー
8/29 西日本新聞(夕刊一面)*特製文庫カバー
8/29 毎日新聞(夕刊)*特製文庫カバー
9/3  RKBテレビ(「今日感テレビ」)*特製文庫カバー
9/6 新文化*特製文庫カバー
9/19〜共同通信配信*特製文庫カバー
9/28 佐賀新聞(朝刊「ふくおかスポット」)*イベント全体
9/29 毎日新聞(西部版 朝刊)*イベント全体、「激オシ文庫フェア」を中心に
9/30 朝日新聞(西部版 夕刊)*天神文庫を中心に
10/1 f Sketch *イベント全体
10/1 ブレーン(宣伝会議) *有山展を中心に
10/1 FREE WAVE(18:00〜20:00「ブックブックこんにちは」ラジオ公開生放送特別番組)
10/2 朝日新聞(西部版 朝刊)*特製文庫カバー
10/2 西日本新聞(朝刊)*古本屋になるには講座、天神文庫を中心に
10/3 西日本新聞(朝刊)*全15段広告
10/3 TNCテレビ(18:00〜「スーパーニュース」)*イベント全体
10/4 RKBラジオ(9:00〜「安藤豊の大人の学校)*イベント全体
10/5 朝日新聞(朝刊)*イベント全体
10/5 シティリビング*イベント全体
10/6 KBCテレビ(10:30〜「気ままにLB」)*イベント全体
10/6 RKBラジオ(13:00〜「あべちゃん&とし坊のこりない二人」)*イベント全体
10/12 KBCテレビ(6:25〜「アサデス。」)*イベント全体
10/15 ラ・ポルテ*イベント全体
10/17 FM福岡(モーニングジャム)*イベント全体
10/31 読売新聞 *イベント全体
11/11 西日本新聞 *イベント全体
11/20 西日本新聞 *激オシ文庫大賞
11/22 西日本新聞 *激オシ文庫大賞
11/22 朝日新聞 *激オシ文庫大賞
11/29 新文化 *激オシ文庫フェア・大賞
2008/1 編集会議 *イベント全体

*19主催・協賛・後援など

主催:ブックオカ実行委員会
実行委員長:大井実(ブックスキューブリック)
協賛:(株)ディックスクロキ/(株)如水庵/(株)マガジンハウス/河出書房新社
後援:西日本新聞社/RKB毎日放送/九州朝日放送/TVQ九州放送/福岡県書店商業組合/(株)トーハン/日本出版販売(株)/(株)地方・小出版流通センター/福岡市/(財)福岡市文化芸術振興財団/FREE WAVE TENJIN FM/ 栗田出版販売(株)協力:はかた版元新聞 アートをたずねる月