カフェで再現!ブックレシピ
会期/10月20日(金)~11月5日(日)各店舗の営業時間内
会場/カフェ・ド・カッファ(警固)・グーテカフェ(警固)・カフェソネス(薬院)・ダーラヘストカフェ(薬院)・スラッシュカフェ(平尾)・ROSA ROSA(警固)・カフェアズー(今泉)・グリニョテ(薬院)・回(薬院)・アジカフェ(下川端)
【内容】
福岡市内の人気カフェ10軒に、好きな本をモチーフにした料理やスイーツを作ってもらいました。読書の秋と食欲の秋に、“本をめぐる食べ歩き”はいかが?
この企画は、情報誌「kyushu eyes」とのコラボレート企画です。実際のお料理やカクテルは、「kyushu eyes」11月号(10月20日)に掲載されます。
01 cafe sones
「作家のライス」/700円
『パパ・ユーアクレイジー』ウィリアム・サローヤン/ブロンズ新社
映画監督の伊丹十三が翻訳したことでも知られる、ある作家とその息子の交流を描いた作品。この中に出てくる「作家のライス」というメニューは、冷蔵庫に残ったものを想像して作り上げる架空の料理のこと。物語と同じく、ソネス流に想像して創作したメニューがこれ。トマトソースとライスを混ぜた、ボリューム感のある逸品。
02 cafe azul
「シュガー&スパイス」/600円
『風味絶佳』山田詠美/文藝春秋
沢尻エリカ主演で映画化もされた山田詠美の『風味絶佳』をイメージしたケーキ。フレンチトーストの上にかかったソースは、物語のキーとなる森永のミルクキャラメルを溶かしたもの。クローブとシナモンの入ったハチミツがアクセントになっているのも特徴。甘過ぎない恋愛の話と、おばあちゃんが魅せる人生の渋みを表現している。
03 回
「とびきり美味しいホットココア」/600円(ビスコッティ付)
『変なお茶会』佐々木マキ/絵本館
ユーモアやナンセンスを再現する佐々木マキの絵本『変なお茶会』は、“11ガツ4ニチノゴゴ6ジ3フン…”という、まさにブックオカの開催中に、世界中から名士たちが集まってくるというお茶会の話。一年に一回、山から湧き出てくるというココアを再現している。甘さ押えめの大人味を、セットのビスコッティと一緒にいかが?
04 CAFE DE KAFFA
「カフェ・ジンジャー」/800円
『東京の小さな喫茶店』常盤新平/世界文化社
コーヒーの聖地・イスラム圏では、コーヒーに多くのスパイスを混ぜて飲む。その一つであるジンジャー(生姜)は、古代より解毒・整腸の作用があるという。「喫茶店も、本来人々にとっての解毒=癒しの空間だったはず」とオーナーの平田さん。古き良き喫茶店を取材したこの本を通して、“喫茶店とは…?”を表現した逸品だ。
05 グーテカフェ
「星のロールケーキ」/680円
『星の王子様』サン=テグジュペリ/岩波書店
永遠の青春小説『星の王子様』をモチーフに、王子が住んでいる惑星をイメージしたというロールケーキ。ブルーベリーやぶどう、オレンジ等、フルーツがふんだんに使われ、彩りも鮮やかな逸品。星形のクッキーの横には、カラメルで表現されたほうき星も。しっとりとしたケーキの食感と、フルーツのハーモニーを楽しんで。
06 グリニョテ
「おたべなさいケーキとおのみなさいドリンク」/750円
『不思議の国のアリス』トーベ・ヤンソン/メディア・ファクトリー
名作『不思議の国のアリス』。物語の中で、アリスが食べると彼女の体が大きくなるケーキがあり、それには“Eat me(お食べなさい)”と書いてある。スポンジケーキの上に、苺を混ぜてピンクにした生クリームをたっぷりトッピング。その上に木いちごとクッキーを乗せた、まさに絵本から飛び出してきたようなスイーツだ。
07 ダーラヘストカフェ
『ロッタとピッピのピクニックバスケット』/840円
『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン/岩波書店
『ちいさいロッタちゃん』アストリッド・リンドグレーン/偕成社
世界中な人気を誇るスウェーデンの絵本作家、アストリッド・リンドグレンーの代表作、ロッタとピッピがピクニックに出掛ける様子をイメージしたというメニュー。サンドイッチとミートボールに、リースグリヨード(ミルク粥)というスウェーデン料理も入ったボリューム満点のバスケット。予約をすればテイクアウトもOK(+140円)
08 BAR ROSA ROSA
「木いちごとチーズのパンケーキ」/650円
『ぐりとぐら』なかがわりえこ、おおむらゆりこ/福音館書店
『ぐりとぐら』が作ったパンケーキをスペイン風に再現。絵本の中ではフライパンで焼いていたものを、「ROSA ROSA」ではカスエラ(スペイン料理の土鍋)の上でこんがりと焼き上げている。ケーキの中に入ったクリームチーズのモチッとした食感と、表面に乗った木いちごの酸味が絶妙にマッチ。甘党の方はハチミツをプラスしよう。
09 THRUSH CAFE
「白雪姫の毒なし焼きりんご」/500円
『白雪姫』グリム童話/西村書店
白雪姫が食べた毒りんごをイメージして作られた焼きりんご。芯をくり抜いたりんごを丸ごとオーブンにかけ、その上にアイスや生クリームを乗せている。「ラムに漬けたレーズンは、毒です(笑)」と、ちょっとした遊び心も取り入れている。りんご丸ごと一個食べてワンコインで足りるという、味も見た目も値段も嬉しい逸品だ。
10 アジカフェ
「7つの月のアイスパフェ」/780円
『お月さまをのみこんだドラゴン』ジョアン・デ・レオン/新世研
フィリピンの民話として知られる絵本『お月さまをのみこんだドラゴン』がモチーフ。物語に出てくる7つの月が、抹茶・いちご・ココナッツ・キャラメル・バナナ・柚子・モカの7種類のアイスクリームで再現されている。また、オレンジは三日月を、夜空の星にはスターフルーツをと、見た目にも遊び心のある甘〜いスイーツ。