光文社古典新訳文庫トークセッションinブックオカ

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【日程】2009年10月18日(日)
      第1部13:30〜15:00 ※13:00開場 
      第2部15:30〜17:00 ※15:00開場
第1部 小川高義さん
  「意外なギャッツビー発見! 〜恋する男はカッコ悪い」
第2部 亀山郁夫さん
  「ドストエフスキー『罪と罰』の謎 〜黙過のリアリティ」

※各回終了後サイン会開催
【会場】アクロス福岡 国際会議場
【料金】無料(要予約・定員300名)
【予約】
第1部 小川高義さん予約フォーム
第2部 亀山郁夫さん予約フォーム
光文社古典新訳文庫トークセッションinブックオカ
第1部
小川高義「意外なギャッツビー発見!――恋する男はカッコ悪い」
フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」の新訳を出された、翻訳家小川高義さんの講演。翻訳というプロセスにおいては、原文を訳者がどのように解釈するかで、訳語も登場人物の印象も変わる。翻訳は、訳者による演出という側面も持つ。いままで見えなかった新しいギャッツビー像はどうやって生まれたのか、すでに多くの訳書が存在するなか、敢えて新訳に挑戦された理由など、小川版『ギャッツビー』誕生の裏話が、原文を取り上げながら紐解かれる。

小川高義さん グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫)

小川高義/東京工業大学教授。訳書に『停電の夜に』(ラヒリ)、『さゆり』(ゴールデン)、『また会う日まで』(アーヴィング)、『骨』(フェイ・ミエン・イン)、『永遠を背負う男』(ウィンターソン)、『灰の庭』(ボック)、『黒猫/モルグ街の殺人』(ポー)、『若者はみな悲しい』(フィッツジェラルド)ほか多数。1956年生まれ。

第2部
亀山郁夫「ドストエフスキー『罪と罰』の謎――黙過のリアリティ――」
『カラマーゾフの兄弟』の新訳で、ドストエフスキーを現代の日本に甦らせた翻訳家亀山郁夫さん。昨年に続き、「ブックオカにて」再び講演。今回のテーマは『罪と罰』。「偶然」によって殺人へと導かれる主人公ラスコーリニコフ。神が仕組んだ「運命」と対峙しようとする彼の「意志」。神に見捨てられた孤独な人間はいかに救われるのか。ドストエフスキーがこだわり続けたこの作品の隠れた主題を探り、『罪と罰』が問うもの、その現代性を考える。

亀山郁夫さん 罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

亀山郁夫/東京外国語大学長。光文社古典新訳文庫「カラマーゾフの兄弟」の斬新な新訳で話題となる。全5巻累計100万部突破の記録を打ち立てる。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。1949年生まれ。