「舞台はフクオカ!」部門
福岡の書店員&編集者が選んだ「激オシ文庫アワード」2010のエントリー作品はこちら!
*「舞台はフクオカ!」部門
『逃亡くそたわけ』絲山秋子(講談社)
すべては“くそたわけ”の叫びに。精神病院からの逃亡、なのに爽快、お気楽そしてちょっぴり切ない1冊です。
ブックセンタークエストエマックス久留米 岩橋クルミ
『半島を出よ(上)』村上 龍(幻冬舎)
来年、2011年、Yahooドームは占領される! 今の経済情勢を考えるとありえなくもない!?
ブックスあんとくみずま店 山田真也
『沖で待つ』絲山秋子(文藝春秋)
同じ職場で苦労した仲間だから分かち合える友情。静かで優しい感動を呼ぶ作品です。
ブックイン金進堂原田店 小川達史
『I LOVE YOU』伊坂幸太郎 他(祥伝社)
「百瀬、こっちを向いて」は、久留米出身の著者ならではの場面描写が満載です。キュンとしたい人必読!
福岡金文堂本店 村本麻衣
『悪人』吉田修一(朝日新聞出版)
福岡と佐賀の県境で起きた殺人事件。誰にでも起きそうな展開に思わず感情移入してしまい、一気に読めました。
黒木書店名島店店 西村大輔
『博多学』岩中祥史(新潮社)
福岡に住んでてホントに良かった! と思わせてくれます(^▽^) 博多最高!!
福家書店キャナルシティ博多店 石脇絵美
『黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人』森 功(新潮社)
「事実は小説より奇なり」。正直に言うと「奇」ではないが、人間ってここまで「悪」になれるのかと思わせる。
ブックスあんとくみずま店 中村和伸
『花と龍(上)』火野葦平(岩波現代文庫)
これぞKAWASUJI。玉井金五郎と勝則(葦平)、親子の青春が躍動する長篇。中村哲(ペシャワー ル会代表)の父も活躍。
創言社 坂口 博
『庖丁ざむらい 十時半睡事件帖』白石一郎(講談社)
荒戸二番町は父の実家、昔その向いにあった黒い冠木門、あの門をくぐれば出会えたかも…福岡を舞台にした極上の人情劇
木星舎 古野多鶴子
『点と線』松本清張(新潮社)
香椎海岸に並ぶ男女の死体。国鉄と西鉄香椎との500mの差は何を意味するのか。福岡人なら絶対読むべき1冊。
書肆侃侃房 田島安江
『白蓮れんれん』林真理子(集英社)
筑豊の炭坑王伊藤傳右衛門に嫁いだ柳原白蓮。姦通罪のあった時代に愛を貫いた生き方はまさにドラマチック!
書肆侃侃房 池田 雪
『ドグラ・マグラ(上)』夢野久作(角川書店)
要約不能。精神が正常または異常であるとはどういうことか。それを知りたい人やわかったつもりの人、必読!
弦書房 小野静男
『五足の靴』五人づれ(岩波書店)
柳川の北原白秋生家が拠点の九州紀行文。これぞ「椎名誠とあやしい探検隊」明治版。隊長はかの与謝野鉄幹だ。
九州人 南 英作
『海と毒薬』遠藤周作(講談社)
戦争末期、福岡の大学病院で行われた捕虜米兵の生体解剖実験を小説化。人間に潜む闇の部分を描いた問題作
梓書院 藤山明子
『青春の門 筑豊篇』五木寛之(講談社)
無法松と並び、北九州の男と言えば信介しゃん。もう一度セイシュン気分を味わいたい!作品
ブックセンタークエスト小倉本店 甲斐裕子
『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』福田ますみ(新潮社)
子どもという聖域を盾に理不尽な要求! 真実の隠蔽が明らかになる。
積文館書店伊万里店 堀田里美
『消された一家』豊田正義(新潮社)
事実は小説より奇なり! いやこれは冷静なる狂気。人間の恐ろしさをまざまざと見せつけるドキュメント。
金山堂丸和店 池上 誠
『火宅の人(上)』檀 一雄(新潮社)
嫁を捨て、因果を背負い、人という修羅と闘いながら、末期がんの死の床で書き上げた問題作。男は全員読んでおこう。
石風社 藤村興晴
『嫌われ松子の一生(上)』山田宗樹(幻冬舎)
〈なにをやっているのだろう〉松子の転落の人生で吐かれた言葉を君は何回つぶやいたか。君はどんな転落で吐いたのか。
海鳥社 西 俊明
『もしも私があなただったら』白石一文(光文社)
直木賞作家白石一文が紡ぐ大人の恋愛小説。表紙の大濠公園ほか舞台博多の情景がリアルに迫る傑作。解説も必読。
ブックスキューブリックけやき通り店 大井 実
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。