令和元年度福岡市文学館企画展「草紅葉―久保猪之吉とより江」
日時:11月8日(金)~12月15日(日) 10~19時(日曜・祝日は~18時、休館日:月曜、12月3日)

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耳鼻咽喉科医、歌人、俳人として知られる久保猪之吉(くぼいのきち)(1874.12.26~1939.11.12)は、青年期、苦学しながら進学した第一高等学校で、教員であり、短歌結社浅香社を主宰する落合直文(おちあいなおぶみ)と出会い、短歌への道が開けます。その後、雑誌や新聞へ歌の投稿や、当時の歌界の低迷を憂い、自ら「いかづち会」を起こし、革新的な提言をしました。
明治40(1907)年、来福した後は、妻より江の影響により、俳句へと傾倒しますが、生涯において短歌・俳句・評論・小品と積極的に発表し続けました。
久保より江(1884.9.17~1941.5.11)は、幼少の頃から夏目漱石や正岡子規と交流を持ち、その才能を見出されます。より江もまた、その文学活動は短歌から出発しており、与謝野鉄幹・晶子が主宰した「明星」には猪之吉と連名で歌を発表しました。
本展では、福岡における文学活動を中心に、ときに「夫婦」、ときに「文学の仲間」として創作を続けた久保夫妻とその作品を、多彩な角度から取り上げ、ご紹介いたします。

【期間中のイベント】
(1)「久保猪之吉・より江の短歌」
講師:恒成美代子氏(歌人・現代歌人協会会員)
*要予約/定員50名
[日時]11月17日(日)14時~15時半
[会場]福岡市総合図書館3階第1会議室

(2)読書講座「久保猪之吉・より江をよむ」(3回)
*要予約/定員各40名
①「本に棲む猫たち」
講師:大久保京氏(書肆吾輩堂店主)
[日時]11月16日(土)14~16時
[会場]総合図書館3階第2会議室
②「耳鼻咽喉科のパイオニア 久保猪之吉と妻より江」
講師:柴田浩一氏(医療法人浩仁会耳鼻咽喉科柴田クリニック理事長)
[日時]12月1日(日)14~16時
[会場]総合図書館3階第1会議室
③「近角常観(ちかずみじょうかん)と文学者たち」
講師:岩田文昭氏(大阪教育大学教授)
[日時]12月7日(土)1416
[会場]総合図書館3階第2会議室

【好評発売中です】
福岡市文学館選書 6
『久保猪之吉・より江作品集』
四六判、並製本、250頁、解説付き平成31年3月28日発行
花書院
1500円+税

会場福岡市総合図書館1Fギャラリー(早良区百道浜3-7-1)
開催 11月8日(金)~12月15日(日)10~19時(日曜・祝日は~18時、休館日:月曜、12月3日)
予約【期間中の各トークイベントは以下の方法でお申し込みください】 電話、FAX、メールで「イベント名・住所・氏名・電話番号」をご記入の上、11月6日(水)までに下記宛先までお申込みください。(1人1口)。定員を超えた場合は抽選になります(落選者のみ連絡します)。☎092-852-0606/FAX092-852-0609/メールlibrary-bungaku.BES@city.fukuoka.lg.jp(福岡市文学館/福岡市総合図書館文学・文書課 文学係)
料金企画展/展覧会とも無料
お問合せ☎092-852-0606(福岡市文学館/福岡市総合図書館文学・文書課)
主催福岡市文学館(福岡市文学振興事業実行委員会・福岡市教育委員会)