映画『海炭市叙景』公開記念トークで書評家・豊崎由美さん来福

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わたしたちはあの場所に戻るのだ

村上春樹、中上健次と並び評されながら文学賞にめぐまれず、
90年に自らの命を絶った不遇の小説家・佐藤泰志。
本作は、彼の故郷である函館をモデルにした“海炭市”を舞台に、
そこに生きる人々の姿を描き出す未完の連作短編小説。
函館の市民の手によって映画化が企画され、その協力のもとに冬の函館で撮影。(後略)
http://www.h6.dion.ne.jp/~kbccine/
(KBCシネマ・近日公開作品コーナーより抜粋)

映画『海炭市叙景』公式サイトはこちら
http://www.kaitanshi.com/

原作小説は『佐藤泰志作品集』(クレイン/2007年)に収録されていたが、
文庫化計画はなかった。映画スタッフがツイッターで
「どこかで文庫にしてくれませんか」とつぶやいたのを
『文学賞メッタ斬り!』『百年の誤読』で知られる書評家・豊崎由美さんがリツイート(紹介)、
それを函館出身の小学館の編集者が見て、とんとんと話が運んだ。
文庫は10月11日発行で、北海道から大量の注文があり、すぐに重版が決まった。

===イベント案内===
『海炭市叙景』公開記念トーク
「今、地方を舞台にした小説・映画がきてる!
  ―佐藤泰志『海炭市叙景』と吉田修一『悪人』―」

講師:豊崎由美さん(書評家、フリーライター)
日時:12月18日(土)*第二回上映終了後にトーク開始(15時頃の予定)
会場・問合せ:KBCシネマ1・2(福岡市中央区那の津1-3-21)TEL092-751-4268

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