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紙を大切に

池島信平さんの「雑誌記者」によると
戦後の物資不足から、紙の値段がとてつもなく高騰し、
出版社を悩ませた時代があったとか。
紙がどうしても手に入らず、闇市でも紙は高価なもの。
印刷した本の値段より、真っ白な紙の方が値がはったというから驚きだ。

そんな時でも、雑誌を作り続けた編集者達の熱意たるや。
真っ白な紙に、印字することでその紙の価値が下がってしまう。
その負け戦に、挑み続けるのは、どれほど勇気がいることか。

今は、紙なんてあって当たり前な時代かもしれないけど
真っ白な紙に、付加価値を与える本でなければ作る意味はない。
一匹編集者の一歩を踏み出すにあたって、
もう一度読み返した、編集者のバイブル。

そしてこの本だって、貴重な紙を使った本。
もうボロボロで、捨てることはいとも簡単だけど
まだもう少し、誰かがページをめくってくれるなら。
古本屋としての使命はそこにあるのかなと思ったりする。

池島信平さん
明治42年生まれ、昭和48年没。
菊池寛に認められ、文藝春秋編集長・文藝春秋社長を務め、
戦前・戦中・戦後を生き抜いたジャーナリスト。

雑誌記者
昭和33年初版/現在絶版/中央公論社/装丁花森安治

(yojohan 生野)

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