長澤均さんトーク ポルノ・ムービー・エステティカ@ブックオカ
日時:11月20日(日)19時〜(開場18時30分) 

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 映画は1894年にフランスのリュミエール兄弟によって発明されたといわれる。では、ポルノ映画、あるいはエロティック映画はいつから存在したのか? それはほぼ映画の発明と同時期に始まり、1907年には最初のハードコア・ポルノが製作されていた。本書は映画草創期から存在したポルノ・ムービーを時代エポックとともに追うことで、いままで正当に語られることのなかったこの知られざる映画文化をさまざまな視点から歴史的に体系化しようという試みです。
 それは検閲との闘いであったり、映像機器の進化による撮影技法の変遷であったり、あるいは女優、男優、監督らの物語でもあります。これまでファッション史や視覚文化に関わる本を書いてきた著者ならではの独自の視点によって「視線」と「扇情」をキーワードに紐解かれるポルノ・ムービー史、そしてその「映像美学」はまさに20世紀がどう「エロティシズムを拡張してきたか」を解こうとするものでもあります。
 「ポルノ・ムービー」ということで蔑まれ、正当に評価されることのなかった美学、実験性、先進性、あるいは流派などを分析し、歴史として体系化した本書は、まさにポルノ・ムービー100年の光芒史の百科全書となりえるものでしょう。500点以上もの写真、38万字を超える圧倒的文字量。さらに巻末では120人に及ぶ女優・男優名鑑を添えてポルノ・ムービー史を余すところなく記述しています。(詳しい内容は彩流社のサイト、こちらをご覧ください)
※なお、本イベントでは著書でも紹介した1910年代から1990年代までの、歴史に残るポルノ・ムービーを著者が独自に編集した50分に及ぶ映像を上映し、それをひとつひとつ解説していきます。本イベント以外では観覧することが不可能ですので、どうかこの機会をお見逃しなく。

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◎長澤均さん略歴……グラフィック・デザイナー/ファッション史家。
美術展や本の装丁、CDジャケットなどのデザインのかたわらファッション史・カルチャー史に関する論考を執筆している。

著作に
『流行服 洒落者たちの栄光と没落の700年』(ワールドフォトプレス)、

『昭和30年代 モダン観光旅行 ~絵はがきにみる風景・交通・スピードの文化』(講談社)、 

『BIBA スウィンギン・ロンドン1965-1974』(ブルース・インターアクションズ)、 

『パスト・フューチュラマ ~20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』(フィルムアート社)、

『倒錯の都市ベルリン ~ワイマール文化からナチズムの霊的熱狂へ』(大陸書房)など。

会場カフェ&ギャラリー・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎店2F)
開催 11月20日(日)19時〜(開場18時30分)
予約お申し込みはこちら
料金2000円(ワンドリンク付)*要予約
お問合せinfo@bookuoka.com Tel: 092-406-2036(忘羊社)