激オシ文庫アワード、結果発表!!

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ブックオカ2010の書店共通フェア、「激オシ文庫アワード」の集計が完了しました。
結果は以下の通りです。なお集計は参加40書店中35店のデータを元にしています。

*◎総合
*★総合1位
*『悪人』吉田修一(朝日新聞出版)
 【売上げ冊数】401冊
 【ノミネート部門】「舞台はフクオカ!」
 【激オシ人】西村大輔さん(黒木書店名島店)
 【推薦オビコメント】
 福岡と佐賀の県境で起きた殺人事件。
 誰にでも起きそうな展開に
 思わず感情移入してしまい、一気に読めました。
悪人(上) (朝日文庫) 悪人(下) (朝日文庫)

*★総合2位
*『黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人』森 功(新潮社)
 【売上げ冊数】122冊
 【ノミネート部門】「舞台はフクオカ!」
 【激オシ人】中村和伸さん(ブックスあんとくみずま店)
 【推薦オビコメント】
 「事実は小説より奇なり」。
  正直に言うと「奇」ではないが、
  人間ってここまで「悪」になれるのかと思わせる。
黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫)

*★総合3位
*『でっちあげ』福田ますみ(新潮社)
 【売上げ冊数】112冊
 【ノミネート部門】「舞台はフクオカ!」
 【激オシ人】堀田里美さん(積文館書店伊万里店)
 【推薦オビコメント】
 子どもという聖域を盾に理不尽な要求! 
 真実の隠蔽が明らかになる。
でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

*◎部門別
*★「舞台はフクオカ!」部門1位 
*『悪人』吉田修一(朝日新聞出版)
 【売上げ冊数】401冊
 【激オシ人】西村大輔さん(黒木書店名島店)
悪人(上) (朝日文庫) 悪人(下) (朝日文庫)

*★「大切な人に贈りたい1冊」部門1位  
*『日々是好日』森下典子(新潮社)
 【売上げ冊数】89冊
 【激オシ人】飯田美佳さん(ブックスキューブリックけやき通り店)
 【推薦オビコメント】
 これは「お茶」の本ではありません。
 いや、「お茶」の本ではあるけれど、
「お茶」を知らない人にこそ読んで欲しい本です。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

*★「わが10代のサイコー傑作!」部門1位  
*『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(講談社)
 【売上げ冊数】42冊
 【激オシ人】竹下 心さん(紀伊國屋書店ゆめタウン博多店)
 【推薦オビコメント】
 10代の頃何度もくり返し読み、
 その度にトットちゃんに勇気づけられた。
 長くつ下のピッピの次に私の憧れの人
窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)

●総売上げ冊数(35店/40店)
 2731冊
●消化率(売上げ冊数/初回仕入れ冊数)
 51.3パーセント

*◎講評

フェアの集計作業を石風社さんに居候しながらやらせて頂きました。
エクセルの表に入力して、全体で多く売れたタイトルは何か、というのを
エクセルさまに調べて貰ったら、出て来たのが
「悪人」「黒い看護婦」「でっちあげ」
全部「舞台はフクオカ!」部門です。悪いです、黒々してますフクオカ。
読み上げて、ちょっとひるみました。

でも大丈夫、「あなたの気持ち、文庫で贈ろう。」部門では
『日々是好日』森下典子(新潮社)というなんとも言い難い滋味に
満ちた1冊が堂々の1位です。巨大書店ジュンク堂さんと狭小書店
ブックスキューブリックけやき通り店さんで同じ冊数売れている
という不思議な本ですね。

そして「わが10代のサイコー傑作!」では、徹子最強伝説を
裏付けるかのように「窓際のトットちゃん」が燦然と輝いています。
「徹子の部屋」での暴走ぶりも眩しいばかりの徹子さん
いっそ死ぬのを忘れてひた走って欲しいですね。

              (実行委員:高倉美恵)