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雑誌とナンパ

このBOOKUOKAというのは、
なにせ「本にまつわるイベント」ですから
当然関係者はどなたもよく
本を読まれる/読んでこられた方々ばかりです。
そんな中で僕はといえば、100ページ程度の
短い文庫ですら、相変わらず数日かけて読むような
へっぽこ読者です。

ただ僕が唯一、本にまつわる愛を語ることが出来るとしたら
それは雑誌についてでしょうか。

僕はとにかくやたらと雑誌が好きで、
多いときで月に7~8冊ほど買うのですが、
何より雑誌の魅力は
その“ナンパ”な佇まい、ではないでしょうか。

多くの雑誌の使命は“紹介すること”
“入り口を与えてあげること”にあると思っています。
雑誌はあるテーマについて
色んな手[写真、文章、デザイン、編集…]を駆使して
読み手を誘い込みます。

ときには読み手が知っている/好きそうなものを
織り交ぜながら濠を固めてゆき、
気がつけば読み手はそのテーマに夢中になり、
もっと知りたい、とすっかり“ソノ気”になっている。

しかし雑誌はあくまで答えは与えることをせず
テーマについて、近づくきっかけと、
ある視点を与えるに過ぎません。

ほら、これ男女の仲になぞらえると、
かなり“ナンパ”でしょう。

しかもここで大事なのは読み手を飽きさせないことです。
わかりやすくお話をすることは、本当に理解していないと
中々難しいもの。
それを毎号、様々なテーマで繰り返していくのだから、
雑誌がいかに[硬派にナンパ]の美学を貫いているかが
分かりますよね。
そう、[硬派にナンパ]。だから雑誌は凄いんです。

ところで美容院には色んな雑誌が置いてありますが
こういう時、「自分では買わないけれど読みたい雑誌」に
出会うことがありますね。
例に漏れず僕もそのひとりで、
必ず美容院では「ヴォーグ ニッポン」を読みます。

御存知、世界的なモード・ファッション誌の日本版で、
とにかくムチャクチャ素晴らしいエディトリアルと写真。
読むたびに
「今月のヴォーグも、ヤバイっすねー!」
「世界レベルっすよねー!」 とかヌカして
美容師を困らせては、必ず今号から買いだそうと
決意を固めるのですが、
いまだに僕の本棚に「ヴォーグ ニッポン」は一冊もありません。

と、こちらは単なる“ナンパ”者のエピソード。

僕が[硬派にナンパ]を気取れる日は来るのでしょうか。

VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2007年 09月号 [雑誌]
コンデナスト・ジャパン (2007/07/28)

天神エフエム 三好 剛平

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