映画「東京タワー」は良かった。
大泉洋のテレビドラマも良かったが、映画の方は彼女との恋愛話がクドくなかったのがイイ。ダダ洩れに泣いたが、泣いたのは東京タワーを夜に空撮している場面にテーマソングが流れてくるところだったりする。根底に何かどうしようもない誰でも持っている「寂しさ」が流れている映画で、そこが自分の「寂しさ」と共鳴したのかもしれない。
とてつもなく興味深い本や映画に出会うと、その世界から離れたくなくて、関連書をつぎつぎ漁る、ということをする。
で、東京タワー関連書を買いあさっているワケだが(オダギリ・ジョーの時効警察本まで買ったりしてるんす)、オカンと若き日のオカンで出演した樹木希林と内田也哉子の内田親子に俄然注目した。
ぢつは、以前から内田家にとても興味を持っているタカクラだ。養子に入った本木さんも含めて。一番興味深いのは樹木希林かもしれん。
で、娘 内田也哉子の本。
「ペーパームービー」(講談社文庫)
結婚した頃のエッセイが文庫になったので再読。
小学生の也哉子が同級生とうまくいかなくて悩むところで希林のアドバイス「ややこ。自分に起こる大半のことは、自分に原因があるんだからね」という意味の事を言い、だから、自分が何かを変えてみない限り、事態は好転しない、と説くのである。
これと同じ事が、あのスリムドカンの社長、斉藤一人の本にも書いてあった。たまたま店頭でぺらっとめくったページにあったのは
「人は変わらない、変わるのは自分」
ということだった。自分が変わって初めて、まわりが変わってくるのだと。
これは私もいつも思うことだ。誰かのせいで上手くいかない、と思っているうちは、ぜったいなにも上手くいかない。それに気づいたのは、27歳くらいだっただろうか、店長と従業員の間に立つ中間管理職というヤツになった時だ。
それまでは、がむしゃらに働き、納得できない上司にやたらと噛みつく、今から思えば、もう穴に入りたいくらい傲慢なワカゾーだった。
27歳のときに、人に噛みつくのは
「噛みついた事で、事態が好転する場合に限る」
と自戒した。
噛みつかないで、対話する。会話する。談笑する。そして、噛みつきたい相手の好ましい部分を見つける。目下の悩みは、自分の子供に対して、その態度が貫けてないことである。
ごめんよ子供。
というわけで、内田家のというか樹木希林の人柄が知れる面白い本でした。
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